『継承』
寒天、水飴、砂糖を煮詰めて羊羹舟に流し、凝固したら舟から取り出し切り分け、みじん粉(糯米を搗いて餅にして焼いて乾燥させてから挽いたもの)をまぶして、表面を乾燥させると・・
総本家紙屋に『上州絹』というお菓子があります。このお菓子以前は、先代の姉が嫁いだ高崎の老舗和菓子店で製造販売されていました。そこの主人が熊本名物の「朝鮮飴」をヒントに創製したものです。「朝鮮飴」とは、肥後名物で1580年ごろ創製されたといわれ“長生飴”と呼ばれていました。その後、1593年ころ朝鮮の役に、加藤清正公が戦場に携帯させ、これを食して飢饉を防いだと伝えられ、高麗飴、朝鮮飴と呼ばれたそうです。その老舗和菓子店が一身上の都合で“暖簾”を降ろす際に、『上州絹』は、素晴らしいお菓子だから総本家紙屋で受け継いでくださいと託されたのです。主人から直接、作り方を教えていただき今では、総本家紙屋の代表銘菓の一つとして人気の高いお菓子となりました。第24回全国菓子大博覧会 九州in熊本で《金賞》を受賞!これも何かの縁?
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